昨日は、随分と久しぶりの追浜ミーティングとなりました。
来週土曜がいよいよJAMSTECの一般公開日となりますので、その事前調整となります。
まずは、自分の船の整備を進めながら、他の船の様子をうかがいます(笑)
RC艦隊さんの轟天号。
下から見上げるとまさに空を飛んでいるかのような迫力がありました。
今江科学さんのトリエステ。
安定性抜群!
ゆったりとした泳ぎは、見ていて癒されます(^_^)
Y_D_Dockさんのエンタープライズ。
やはりこのての宇宙船は追浜のプールでないと格好が付かないですよね(^_^)
私は、今回214型潜水艦とU-Boat VIIC型の2隻のUボートを持ち込んでの調整と相成りました。
ところが、色々とハプニング続出。。。
まず214型潜水艦は、2mも離れるとノーコンになります。
最初はガスを入れ忘れて、おまけにノーコンで3.3mの底へ着底。。。
図らずも耐圧テストとあいなりました(笑)
救助されるまでの10分間ほどで少々の水漏れがありましたが、当初から3.3mの水圧には耐えられないと判断していましたのでこれはこれで良い結果でした(^_^)
その後、潜航していてしばらくすると浮上してきてしまう症状が出てきたので、中を見てみたらガスタンクからガス漏れしていました。
まあ、これはこれで究極のフェールセーフになるんですけど(笑)
U-Boat VIIC型はWTCへの浸水が結構あったので、リンケージや軸受けにグリスをきちんと塗って走らせていました。
しばらくすると、バランスがおかしい。。。浸水警告灯がめずらしく点滅している。。。
岸に近づけたところでノーコンになったので、そのまま引き上げたらWTCの中は満水でしたwww
水を抜いてからWTCのみ水中へ入れてみたところ、こちらもバラストタンク内のガスタンクからガス漏れです。
しかも、バラストタンクと電池室の間の隔壁にいくつもの亀裂があるのを見つけてしまいました。
どうやら、ガスタンクの端のハンダが弱くなり隙間が開いてガスが漏れ、膨らんだガスタンクに押されて隔壁に亀裂が入ったようです。
原因が分かった所で、さっそく対策です。
214型潜水艦のノーコン対策として、アンテナ線をいくらか延長しました。
また、セミドライハルの間を巻くようにはわしていたアンテナ線をセミドライハルの天板に沿わせるようにしました。
ガスタンクは、タンクの天板を新たに作り、ハンダしなおしました。
現在、ガスを入れて耐久テスト中です。
ちなみに、前回は12時間はガス漏れ無しを確認していましたが、よりマージンを取って今回は48時間の経過を見ます。
U-Boat VIIC型の隔壁の亀裂はこんな感じです。
補修と言っても、接着剤などでは材質の違いで傷がきちんとふさがらない可能性があります。
そこで、ヒートペンにウェルダーを取り付けての溶接作業となりました。
亀裂の奥までウェルダーの先を差し入れ、周りを溶かして亀裂を埋めていきます。
こんな感じになりました。
どれだけの強度があるかは分かりませんが、そこそこ大丈夫なのではないかと思います(^_^)
こちらがガス漏れを起こしたガスタンクですが、あとで取り出してハンダのしなおしをするとします。
経年劣化の事を考えると、いくら強度のある練りハンダとはいえロウ付けにはかなわないなぁと言った感じです。
今後ガスタンクを作る際は、ノリ面を広めに取ってハンダ付けするか、ロウ付けにしようと思います。
コメント
雲山さん、こんにちは[E:happy01]
ミーティングお疲れ様でした。
久しぶりの追浜はトラブルが多かったみたいですね。
ガスタンクのガス漏れによって隔壁の破損なんて考えたこともなかったですがありえる事ですよね。
それにしてもヒートペンは良い仕事してくれます、私も愛用していますがとても重宝しております。
雲山さん こんばんわ(^∀^)/
追浜ミーティングお疲れさまでした。
WTCの隔壁割れですが「ソルベントクラック」とは違いますか? ABSなどのプラスチック材料は油と応力があるところではプラスチックのスキマに油が入り込み割れを引き起こすことがあります。油か応力のどちらかを排除すれば起こらない現象ですが・・・O-RINGに油を塗ってパイプにはめっ放しだと応力が排除されないので可能性が・・・って写真の割れ方をみるとちょっと違うようですね(´▽`) ホッ
海人党さん、こんばんは。
ミーティングお疲れ様でした。
それにしてもトラブルが多かったですよね(^^;
海人党さんもヒートペンをお使いでしたか!これは使い慣れると手放せなくなりますよね(^_^)
yoshiさん、こんばんは。
隔壁には油分は付いていないので、そるベントクラックでは無いですね。純粋に機械的な破壊のようです。
WTCでバラスト式ですと、実質この部分のOリングって取り外せないですよね。今後ゴムの劣化なども気になるところです。
あと、ガスタンク破損の直接的な理由が判明しました。ガスタンクにガスが入った状態で、高度数千m上空を飛んだことにより、低気圧でガスタンク内の内圧が上がって破壊に至ったものと思われます。
思い返すと、その頃から電池室の浸水が多くてその結果、あまり走航会にも出なくなった時期がありました(笑)
雲山さん、こんにちわ。遅れて、失礼します。ガスタンクは、みんな、半田付けでも、大丈夫だと思っていましたし、ホーンの固定も半田付けで済ましましたが、雲山さんの話を聞くとクリーム半田でも、だめとなると、神戸のサブマリーナの人たちは、半田付けなんですかね。聞いてなかったので、今度、神戸に行ったら、聞いてみます。
ysさん、こんばんは。
ガスタンクをハンダ付けで作ろうなんて酔狂なチャレンジャーは私くらいなものだと思いますよ(^^;
基本はロウ付けですので、ほとんどの人がそうしていると思います。
『万能ねりハンダ』で作ったガスタンクでもそこそこの強度はありますので、無理をしなければ大丈夫なことが今回の事で逆に分かりました。
大事なのはガスを入れっぱなしにしないことと、ガス漏れが無いか定期的に点検することです。
メンテナンスさえきちんとしておけば、そうそう問題にはならないでしょう。
補修がしやすいように、ガスタンクの取り外しがしやすい作りにするのも重要ですね(^_^)
皆さんこんばんわ。
BT.WTCのガスタンクは半田付けですよ。
只、高温半田で半田しろは大きく取ってあります。
それから代替フロンが直接吹きかかると樹脂にクラックが入ります。特に引き抜き加工のアクリルパイプは細かな傷が沢山あるのですぐにアウト。雲山さんのはそれとは違うようですね。
遅れましたが雲山さんアンプのレビュー有り難うございました。
tamo2さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
高温半田と半田しろを多目ですねφ(..)
参考にさせて頂きます(^_^)
代替フロンの生ガスがかかると樹脂(特にアクリル)は弱いですよね(^^;