弦高調整

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手元にあるスズキバイオリンですが、弾いていてちょっと弦を押さえにくく感じていました。
指板端での弦高を見ると、どの弦も均等に6mm程とちょっと高めでしたので、弦高を調整するために駒を削る事にしました。

まずは、指板から駒にかけて定規を当てて指板の高さの目印を付けます。
そして、E線側は3.8mm、G線側は5mmの位置に印を付けて、指板のRと同じ半径41mmの孤でつながるようにA線、D線の位置を決めます。
E線とG線の外側は同じRの円弧のままだと格好悪いのでなだらかにします。

バイオリンの駒は硬い楓の木で出来ているので、バンドソーでカットするのが楽ですね。

孤が綺麗になるようにヤスリで微調整をしてから弦の乗る溝を三角ヤスリと丸ヤスリで掘ります。
そして、駒の上部の厚さが1.5mmになるように駒の指板側だけをヤスリ掛けしていきます。
E線にはシープスキンのパーチメントを膠で接着しました。
これは、細いE線が駒に食い込んでいくのを防ぐためのものとなります。
最後に、各弦の溝に8Bの鉛筆でグラファイトを塗り込んで完成です。

バイオリンに取り付けると、ちょうど良い高さになり、弦を押さえやすくなりました。