1/350 軽巡三隈 建造その3

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三隈建造記、3回目となります。

まずは、前回作成した舵のリンケージですが、写真のようなシーソー式となりました。
これなら、サーボとのリンケージは1本で済むので、取り回しがしやすくなります。P1040212

甲板と艦体との固定は、不知火同様に磁石を使う事にしました。
ただし、今回はΦ2mmの円柱状のネオジム磁石を使います。

3mmの三角プラ棒を3mmの長さに切り、磁石を瞬間接着剤で接着します。
P1040191

艦体の内側にプラ棒を接着し、接着剤が乾く前に甲板を乗せて高さを整えます。
その後、磁石の上に中粘度の瞬間接着剤を乗せて、甲板を被せます。
瞬間接着剤が完全に硬化すると、甲板に磁石が接着されます。
この工程を磁石の数だけ繰り返します。
磁石の回りは、瞬間接着剤を盛ってさらに強力に接着しておくと良いでしょう。
P1040188
P1040189

甲板は3分割されているので、タブの部分に接着剤を付けてM3のボルトで止めます。
この状態で艦体に乗せて形を整えます。
接着後にボルトは取り外します。
P1040195

パーツにシャフトやパイプを垂直に接着する際に、アクリルのブロックに穴を開けて、この穴にシャフトを通して治具としていたのですが、ちょっと気になったことがあって調べてみたら、10cmにつき2.5mmほどずれていました。
どうやら使っているボール盤の前後方向の垂直がずれてしまっているようです。
校正するのは後回しにして、きちんと垂直を出せる治具を作りました。

プラ板で円を切り抜いて、台座を作ります。
スコヤにシャフトを固定した状態で真ちゅうパイプを通し、台座と真ちゅうパイプが直角になっている状態で瞬間接着剤を使って接着します。
この時に、瞬間接着剤を多く付けると、硬化スプレーを吹き付けた際に歪むので、瞬間接着剤は少しずつ盛っては硬化させます。
最後に真ちゅうパイプの回りにサポート材となるプラ板を張り付けて完成です。
今回は、この治具を1.5mmシャフト用と2mmシャフト用の2つを作りました。
P1040196

治具を使って、砲塔のシャフトを支える砲塔基部に、パイプを接着しているところです。
くるくる回してもぶれがありません。
P1040199

1mmのプラ板2枚と2mm角のプラ棒で、砲塔旋回装置の歯車が収まるパーツを作ります。
軸受けにシャフトを通して、きちんと揃えて接着します。
軸受けの両横に開いている穴はリンケージ確認用です。
P1040215 P1040218

砲塔のシャフトに取り付ける歯車には、ストッパーを取り付けます。
プリンス・オブ・ウェールズでは砲塔、シャフト、歯車を固定してしまったため、メンテナンス性が極端に悪くなったので、その反省です。

16Tの歯車には2mmの穴が開いているので、ボール盤を使って2.1mmに広げ、外径2.1mm、内径1.5mmの真ちゅうパイプを圧入します。
この時に、真ちゅうパイプをボール盤のチャックで咥えて押し込むと綺麗に垂直に入ります。P1040206

真ちゅうパイプに芋ネジ用の切り欠きを削って、2mmのストッパーパーツとロックタイトで接着します。
瞬間接着剤だと硬化時間が短く、切り欠き部分との位置合わせがしにくいため、こういう用途には、はめ合い用のロックタイト638を使っています。
小型の樹脂製歯車はストッパーの無い圧入タイプがほとんどですが、この方法で簡単にストッパータイプの歯車を作ることが出来ます。
P1040208

最上甲板を乗せてみました。
これからは、上部構造物をどんどん作っていくことになります。
P1040203

コメント

  1. yoshi より:

    雲山さん こんばんわ(^∀^)/

    相変わらず仕事が早いですね~ 私のスプリンガーより先に浮かべそうな勢いですね
    甲板が磁石で固定されるようですが甲板と船体の隙間はそのままですか? 水を被った時に浸水しそうな気がしますが・・・

    • 雲山 より:

      yoshiさん、こんばんは(^_^)/
      ここしばらくは集中して作業していますので、さすがに進みが速いですね(^^;
      甲板と船体の間にはバスコークでパッキンしますので、大体大丈夫です。
      プリンス・オブ・ウェールズではこの方法で防水して、さんざん波被ってもけろっとしていますからね(笑)