DSAir2のオプション品として発売されている、USBスロットルを作成してみました。
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USBスロットルは、DCCの車両を動かすためのコントローラーで、スマートフォンやタブレットなどの端末に接続して使います。
いくつかのボタンと、つまみがあるだけというシンプルな構造で、ハンダ付けする箇所も多くないので組み立ても簡単です。
組み立てが終わったら、基板上のArduinoとPCを接続し、Arduino IDEアプリからプログラムを書き込めば完成です。
Arduinoは様々な種類があるので、書き込む時にどれを選ぶんだっけ?と迷います(^^;
今回の、USBスロットルの場合は、”Arduino/Genuino Micro”を選択します。
書き込みがエラーになるときは、ポートの指定を確認しましょう。
プログラムの書き込みが終わったら、PC上のメモ帳などを起動した状態で、USBスロットルを操作してみます。
ボタン押したり、つまみを回すとメモ帳上に文字が出てきます。
この文字がDSAir2のWEBアプリのキーボードショートカットに該当するのですね。
動作確認が出来たら、スマートフォンやタブレットに接続してみます。
この時、“USB on the GO”に対応したケーブルを使用します。
Android OSの端末であれば、OTG対応をうたった変換ケーブルが発売されていますので、端末にOTGケーブルをつなぎ、さらにUSBケーブル(Type-A、MicroUSB)をつないで、USBスロットルへつなぎます。
iPhoneやiPadといったiOSの端末の場合、OTGケーブルとして使用できるのがApple純正の“Lightning – USBカメラアダプタ”のみとなります。
サードパーティ製のOTGケーブルだと正常に動作しない事が多いようです。
“Lightning – USBカメラアダプタ”とUSBケーブルを使って、USBスロットルと接続します。
また、iOSの場合、Arduinoの“USBCore.h”というファイルを書き換えて供給電流の値を変更する必要があります。
ファイルの場所は“C:\Tool\Arduino\hardware\arduino\avr\cores\arduino”です。
※インストール先のフォルダはインストール時の設定で変わります。
私はCドライブの”Tool”というフォルダの中にArduinoIDEをインストールしたので上記の場所となります。
適宜読み替えてください。
このファイルの中の、“USB_CONFIG_POWER_MA”の値を100に変更します。
組み立ての終わったUSBスロットルですが、手のひらにすっぽりと収まるので、操作にさほど違和感がありません。
親指でくるくるとスロットルを回して操作できるのが良い感じです。
端末と、USBスロットルをケーブルでつないだら、ブラウザからDSAir2のWEBアプリへ接続し、操作してみます。
つまみを時計回りに回すと、車両が動き出します。
進行方向を変えるには、前面にある左側のボタンを押すと、進行方法を変更できます。
なお、右側のボタンはF0に割り当ててあるので、車両のヘッドライトのオン/オフを切り替え出来ます。
走行中の車両をすぐに止めたい時には、てっぺんにあるボタンを押しましょう。
このボタンを押すと、緊急停止の操作となります。
外見のカスタマイズ
基板を保護するアクリル板が付属しますが、透明なままでは殺風景な感じがしたので、樹脂用の染料で染めてみました。
20倍希釈の染料を使用しましたので、20mlの染料を400mlの水で希釈しジップロックに入れます。
鍋に水と染料を入れたジップロックを入れて火にかけます。
水温が70度になったら、火を落とし、染料の中にアクリル板を入れて3分間放置。
いい具合に染まったら染料から上げて、流水にさらします。
しばらくしたら水から上げて、水気を払いUSBスロットルの基板に取り付けます。
今回、青と黒の2色で染めてみましたが、青は良い具合に染まりましたが黒の方は濃くなりすぎてしまい半透明感が薄れてしまったのが残念です。
塗装と違い、樹脂を直接染めているため、傷が付いても色がはがれないのが良いです。これで気兼ねなく使いまくる事が出来ます。
また、ロータリーエンコーダーへ付けるつまみを金属製のものに変更してみました。
親指で操作する時に指のかかりが良くなり、操作しやすくなりますね。
おまけ
自宅でのDSAir2の操作環境です。
iPad miniと、Fire7にUSBスロットルをつないで、車両の操作をしています。
Fire HD 8はポイント制御用ですね。
このFire 7やFire HD 8ですが、Amazon独自のFire OSを使っているとはいえ、ほぼAndroidと同様ですし、何しろ安いのでDSAir2専用の端末として使っても良いんじゃないかと思います。